『国宝 一遍聖絵と時宗の名宝』

全国各地を遍歴した一遍の生涯を描いた国宝《一遍聖絵》をはじめ、
真教の足跡を綴った《遊行上人縁起絵》、時宗の歴代祖師の肖像画や肖像彫刻など、
時宗の名宝を紹介した展覧会の図録。

色数が少なく、どうしても地味な印象になりがちな絵巻の作品に対して、
季節を意識した春らしい黄緑を使用することで目に留まる表現に。
表紙にはパール印刷できらめきを与え、堅苦しくなりがちなモチーフを軽やかな印象に仕上げた。
一遍聖絵を紹介する章では、絵巻の全体像が見開きで掲載できるように観音折りを6箇所入れ、
絵巻の全体像と拡大図が見比べやすくなるようページ構成を工夫した。