PAST EXHIBITION

広瀬良二展 “カッコ良くダサい”

2024年5月17日(金)—6月1日(土)

 

 

営業時間:13:00–19:00 *定休日:日、月、祝日
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/ 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F
Opening Reception:5.17 fri. 18:00–20:00

LAG(LIVE ART GALLERY)は2024年5月17日(金)から6月1日(土)まで、広瀬良二展“カッコ良くダサい”を開催致します。
1990年から約20年間渋谷区外苑前でノンジャンルの中古雑貨店 Out Of Styleを経営していた広瀬は、2008年頃より古道具を素材としたオブジェを制作する造形作家としてのキャリアをスタートさせました。
鉄材、木材、古紙や照明等を組み合わせて作り出される広瀬の作品は、各素材の物質感を強調しながらも独特のユーモアと緊張感を併せ持ち、「形態の固定化を避ける」という通底した制作スタイルに従いながら、他の何にも形容しがたい独自の存在感を放ちます。
本展では、新作の立体やドローイング作品等を発表すると共に、写真家/グラフィックデザイナーの橋本すみれがOut Of Style営業当時の店内の光景とそこに展示されていた広瀬の作品を撮影した写真集「Out Of Style」も販売致します。
 
 
Artist Statement
且つて渋谷外苑前でOut Of Styleという名のユーズド雑貨のセレクトショップを開いていた。店名を考えていた時に英語辞書の中に見つけた言葉の響きに惹かれて付けた名だが、意味は“流行らない。廃っている。ダサい。”なのだから、およそ店名には相応しくない。だが、その意味の裏をかくような店にしたいとの思いが重なり、店名として迷うことはなかった。
そんな店をやっている時に売り物を分解して出た古材を使った照明やオブジェを作り始めたのだが、いつしか店名の意味を失い、Out Of Styleという言葉の響きの下に少々エッジの立った作品となり、この店名の呪縛はしばらく続いた。この間いろいろな迷いと思いが交錯し、格好良いスタイルを求めることに疑問を持ち、原点から掛け離れた作品を作ったり、敢えてダサい展示タイトルをつけたりもした。そしてようやく店名から解放されたように思っていたのだが、外苑前の、店が在った所からごく近いギャラリーで展示することになり、原点に引き戻されるような感じがしている。今は店名に囚われることは無く、自らの裡にあるかたちを求めているが,Out Of Style本来の意味がこの作品たちに薄ら滲み出るのなら、それも歓迎したい。

広瀬良二

PROFILE|

プロフィール

 
 

広瀬良二 Ryoji Hirose

東京渋谷外苑前でユーズド雑貨のセレクトショップOut Of Styleを経営中に50代半ば過ぎから古道具素材の鉄や木を使った照明、オブジェを作り始め、以来、立体と平面作品を制作。
「線の消えるところ」(ヨルチャ大阪)、「ホイホイのス〜イスイ」「余白の白は弁当の白いご飯と同じ白か」(東京金柑画廊)、「蒸発する地平、景色の喪失、速記者」(古書流浪堂)、「線の速度」(SEIN)、「女の回し蹴り」(KIKA)、「隙間が育ったので」(ARSKUMONOI)、「しなやかに硬く、仄かだ」(kiki北千住)等の展示がある。

NEW BOOKS|

新刊のお知らせ

展覧会開催に併せて、東京渋谷区外苑前に1990年代前半から約20年間存在したユーズド雑貨のセレクトショップOut Of Styleの記録写真75点を収蔵した写真集を販売致します。

『Out Of Style 写真集』

定価:2,750円(税込)
著者・発行人:橋本すみれ
印刷:株式会社ライブアートブックス
協力:Out Of Style
サイズ:H120mm ×W170mm
 

〜出版記念30冊限定・手書きドローイング&サイン付〜
定価:4,500円(税込)