PAST EXHIBITION

在野の⺠話採訪者・⼩野和⼦とPUMPQUAKES

2024年7月12日(金)—8月3日(土)

 

 

[営業時間] 13:00–19:00 *定休日:日、月、祝日
7.14sun、28sun はイベント開催⽇につき開廊
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F
Opening Reception:7.14 sun.16:00–18:00

[主催] ライブアートブックス / [ゲストキュレーター] 清⽔チナツ(PUMPQUAKES)

LAG(LIVE ART GALLERY)では2024年7⽉12⽇(⾦)から8⽉3⽇(⼟)まで、PUMPQUAKES(パンプクエイクス)による、「在野の⺠話採訪者・⼩野和⼦とPUMPQUAKES」展を開催致します。
本展覧会は、在野の⺠話採訪者・⼩野和⼦の半世紀にわたる仕事の⼀端を、PUMPQUAKES が刊⾏した⼆冊の書籍『あいたくて ききたくて 旅にでる』(2019年)『忘れられない⽇本⼈――⺠話を語る⼈たち』(2024 年)を仲⽴ちに紹介するものです。⼩野は、宮城県を中⼼に東北⼭奥の村や海辺の町を⼀軒⼀軒、その⼾を叩きながら⺠話を乞う、⺠話採訪の旅を続けてきました。それはどのような営みだったのでしょう。
会場では、⼩野の採訪⽇記やみやぎ⺠話の会叢書、地図等の資料展⽰のほか、書籍の表紙に作品提供した写真家・志賀理江⼦と画家・菊池聡太朗の作品も展⽰します。また、会期中に著者出演のドキュメンタリー映画「うたうひと」(監督:濱⼝⻯介・酒井 耕/silent voice)の上映や濱⼝監督登壇のトークイベント等もおこないます。ぜひお出かけください。

イベント詳細はこちら | PUMPQUAKES website

BOOKS|

本展書籍

『あいたくて ききたくて 旅にでる』

⼩野和⼦ 著 ¥2,970 税込
編集_清⽔チナツ
写真_志賀理江⼦
デザイン_⼤⻄正⼀
寄稿_濱⼝⻯介 瀬尾夏美 志賀理江⼦
印刷_ライブアートブックス
プリンティングディレクション_川村佳之 清⽔チアキ
発⾏_PUMPQUAKES(パンプクエイクス)

 

『忘れられない⽇本⼈̶––⺠話を語る⼈たち』

⼩野和⼦ 著 ¥3,520 税込
編集_清⽔チナツ 櫻井 拓
表紙・装画_菊池聡太朗
造本設計・デザイン_⼤⻄正⼀
印刷:株式会社ライブアートブックス
プリンティングディレクション_川村佳之 清⽔チアキ
発⾏:PUMPQUAKES(パンプクエイクス)

※本展書籍は会場にて販売致します。また、関連トークイベントにも登壇予定の映画監督、濱⼝⻯介⽒の新著「他なる映画と1」「他なる映画と2」も併せて販売致します。

PROFILE|

プロフィール

 
 

⼩野和⼦ Kazuko Ono

1934年岐⾩県⽣まれ、宮城県在住。1969年から、宮城県を中⼼に東北の村々へ⺠話を求めて訪ね歩く⺠話採訪、⺠話の編纂に従事する。その傍ら、児童⽂学作品の翻訳や児童書の執筆も⼿がける。1975年に「みやぎ⺠話の会」を設⽴し、2005年まで代表、現在は顧問を務める。1995年に「みやぎ児童⽂化おてんとさん賞」2013年に「宮城県芸術選奨」受賞。著書『あいたくて ききたくて 旅にでる』(PUMPQUAKES/2019年)で、2020年に「第7回鉄⽝ヘテロトピア⽂学賞」及び、2021年に「第10回梅棹忠夫・⼭と探検⽂学賞」受賞。その他のおもな編著書に『⻑者原⽼媼夜話』(評論社/1992年)、『みちのく⺠話まんだら ⺠話のなかの⼥たち』(北燈社/1998年)など。みやぎ⺠話の会叢書第1集から第15集までを監修。

 

PUMPQUAKES パンプクエイクス

清⽔チナツ(カルチュラルワーカー)、⻑崎由幹(農家⾒習い、映像技術者)、菊池聡太朗(画家)からなる、宮城県を拠点としたインディペンデントな個⼈の集まり。作品制作、編集、出版、キュレーションなど、ときどきに協働しながら、学びと表現の場をつくっている。
コレクティブ名である「PUMPQUAKES(パンプクエイクス)」は「PUMP(⼼臓・循環器・⿎動)」と「QUAKES(揺れ)」をあわせた造語。2011年3⽉11⽇の⼤地震をきっかけに出会い、個々の活動を持ち寄り学び合い、それらを循環させ、新たな揺れに変換することを⽬指している。

 

志賀理江⼦ Lieko Shiga

1980年愛知県⽣まれ、宮城県在住。写真家。2004年ロンドン芸術⼤学チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。2008年から宮城県に移り住み、その地に暮らす⼈々と出会いながら、⼈間社会と⾃然の関わり、死の想像⼒から⽣を思考すること、何代にも溯る記憶などを題材に制作を続ける。また、2011年、東⽇本⼤震災での沿岸部における甚⼤な被害、社会機能喪失と、その後の「復興」に圧倒されるという経験から、⼈間精神の根源とその社会への双⽅への影響を、写真や映像メディア制作を⼟台に探求している。主な展覧会に「螺旋海岸」(せんだいメディアテーク/2012年)、「ヒューマン・スプリング」(東京都写真美術館/2019年)、「さばかれえぬ私へ・waiting forthe wind」(東京都現代美術館/2023年)など。

 

菊池聡太朗 Sotaro Kikuchi

1993年岩⼿県⽣まれ、宮城県在住。画家。2019年東北⼤学⼤学院⼯学研究科都市・建築学 専攻修了。主に荒れ地の⾵景から想起されるイメージを主題とした絵画や建築素材を⽤いたインスタレーション作品を発表する。他に空間設計や什器設計/制作をおこなうユニット「建築ダウナーズ」、編集やキュレーションなどを協働でおこなうコレクティブ「PUMPQUAKES」としても活動する。近年の主な個展に、「Good Landing」(Gallery TURNAROUND/2022年)、主なグループ展に「Voyage『⾵景の練習』」(塩竈市杉村惇美術館/2021年)、『ナラティブの修復』(せんだいメディアテーク/2021年)、「VOCA展2023現代美術の展望−新しい平⾯の作家たち−」(上野の森美術館/2023年)など。