営業時間:13:00–19:00 *定休日:日、月、祝日
会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/ 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F
Opening Reception:4.20 sat. 18:00–20:00
LAG(LIVE ART GALLERY)は2024年4月19日(金)から5月11日(土)まで、田中岳舟、國廣沙織、Oumaによるグループ展“SHODO CONTEMPORARY”を開催致します。
日本の書の新しい歴史を作るべく戦後まもなく発足した前衛書道は、抽象表現主義絵画との邂逅や、国際的な評価を獲得した井上有一の登場等、50年代に隆盛を極めます。
それから数十年、現代に至るまで書の世界は脈々と進化を続けていながらも、一部の作家の活躍を除いてグローバルな美術の文脈からは遠ざかっていました。
近年、そのような状況に問題意識を持ち、改めて表現としての書の可能性を探る挑戦的な試みを行う作家達が登場してきています。
本展で紹介する3名の新進作家は、いずれも書のアイデンティティを変異/拡張させながら、現代的な眼差しを作品に反映し、現代アートとして書を提示しています。
田中岳舟は、幼少の頃より培ってきた伝統的な技法に立脚しながらも、建築の概念を書に導入、図面や記号を用いて平面である支持体の上に空想的に書の立体化を図り、表現領域の拡大を試みます。
國廣沙織は、現代社会におけるジェンダーや社会的属性等の制度的な課題や、SNS環境が人々に与える目に見えない抑圧の中での人間の在り方についての問題提起を、平安時代に成立した仮名文字を用いた作品を通して可視化します。
Oumaは、生成AIにより描画されランダムに繋ぎ合わされた自作マンガのトレースをベースに、過去に自身がブログにアップしたものの現在は全く記憶に無い言葉を吹き出しのセリフやデフォルメされたオノマトペの形で書として表現し、現代社会における「著者」の概念の曖昧さを露呈させます。
この機会に是非ともご高覧ください。
PROFILE|
プロフィール
田中 岳舟 Gakushu Tanaka
1990年福岡県出身
左利きであることから幼児期にカキカタ教室へ通わされた事をきっかけに書を学び始める。その後も書を続けるが、あるとき前衛書と出逢い、その自由な表現に衝撃を受け独自に作品を展開していく。近年は「書から成るモノ」をテーマとし、思考を広げながら現代の表現としてその可能性を追求している。
2012 九州産業大学建築学科卒業
[略歴]
──個展──
2023 Planning / HAKATA HANKYU ART SHIP
2020 書の波及 / 福岡アジア美術館 福岡
2019 混沌と一体 / TOKOPOLA ANNEX 福岡
2018 墨発 / OFF 福岡 ・黒を見詰める / IAF SHOP* 福岡
──グループ展等──
2024 GENGO 変体する文字表現/渋谷ヒカリエ8
JAPAN SHODO SHOW 2024 / 三鷹市芸術文化センター
2023 ART SHODO THIRTY-ONE / 岐阜市文化センター
Shodo Next Stage / 伊勢丹浦和
JAPAN SHODO SHOW 2023 / 目黒区美術館 東京
ART SHODO SELECTION in Tokyo #2 / 三鷹市芸術文化センター
SHODO NEW AGE / メディアショップギャラリー
ART SHODO EDGE / GALLERY SCENA. 東京
2022 ART SHODO POWERS / MDP GALLERY 中目黒
ART SHODO SERECTION in Kyoto / MEDIA SHOP GALLERY 京都
JAPAN SHODO SHOW 2022 / 目黒区美術館 東京
2021 ART SHODO FESTA in Fukuoka / 福岡アジア美術館
書家による抽象表現展Ⅴ / ギャルリー志門 東京
COLECTA THE ART MAGAZINE 表紙掲載
RED DOT MIAMI 2021 / マイアミ
美の起源展2021 / 銀座画廊 美の起源 東京
2020 Woman an infinite wor/ld / SK Art Gallery ニューヨーク
書家による抽象表現展Ⅳ / ギャルリー志門 東京
2019 AFAF AWARDS 2019 / 福岡アジア美術館 福岡
2018 STRANGER-Beyond the border- / BBFL gallery ニューヨーク
2017 Diversity Coexistence Freedom / Gallery Conceal Shibuya 東京
2016 AFAF AWARDS 2016 / 福岡アジア美術館 福岡
2015 螺旋 / IAF SHOP* 福岡
國廣 沙織Saori Kunihiro
1985年広島県出身、京都在住
6歳から書を始める。2011年、書を基盤とした活動のため上京。2015年、ひらがなをモチーフにしたジュエリーブランドを立ち上げる。2019年、アーティストインレジデンス入居のため京都へ拠点を移す。以後、現代アートのアーティストとして活動中。
[略歴]
──個展──
2023 petal lines / 光明院 京都
2022 frame of self / THE TERMINAL KYOTO 京都
2021 Frame of self / ギャラリー祇王寺 京都
Supple lines / 名古屋松坂屋 愛知
Floating lines / ARTBAY HOUSE 東京
2020 The ultimate in line / haku 京都
──グループ展等──
2023 ART SHODO TRIAL / 三鷹市芸術センター 東京
JAPAN SHODO SHOW / 目黒区美術館 東京
ARTISTS’ FAIR KYOTO 2023 / 渉成園 京都
SHODO NEW WAVE / GARDE Gallery 東京
SHODO NEW AGE / MEDIA SHOP 京都
ART SHODO SELECTION in Tokyo #2 / 三鷹市芸術文化センター 東京
2022 In the Flow / 薫習館 京都
表美展 / 京都経済センター 京都
ART SHODO SELECTION in Tokyo / 三鷹市芸術文化センター 東京
SHODO NEW AGE (Western conference)/ MEDIA SHOP 京都
SHODO NEW AGE (Eastern conference)/ 市川市文化会館 千葉
SICF23 / スパイラル 東京
JAPAN SHODO SHOW / 目黒区美術館 東京
TOKYO SHODO WEEK / 三鷹市芸術文化センター 東京
2021 ART SHODO FESTA in Fukuoka / 福岡アジア美術館 福岡
銀座蔦屋 / 東京
ART@DAIMARU / 京都
世界文化遺産・上賀茂神社(正式名称:賀茂別雷神社)作品奉納
アートフェア / ART FAIR TOKYO 2021 東京
京都市・パリ市共同プロジェクト / ”Savoir-faire des Takumi 対話と共創”
2020 ART SHODO FESTA 2020 / 三鷹市芸術文化センター 東京
Ouma
東京都出身、現代アーティスト・元獣医師。
ある時から亡くなった動物の子の絵を描いて家族に送るようになり、その数は100以上に。小さな絵に感動していただけたことをきっかけに、アートを通じて獣医師の仕事の本質である「ヒトの心の癒し」が全うできる方法はないかと考え始める。2013年に美術批評家・海上雅臣氏主宰のギャラリー・ウナックトウキョウで行った、ギャラリーを画で覆う個展をきっかけにアート活動を本格化。体験と創造を鑑賞者と協働する創作者の不鮮明な作品を通じ、新しい生命の定義を模索してきた。
[略歴]
──個展──
2019 Hospital / Hongti Art Center, Busan, Korea
生物と非生物の境界についての調査研究 / Artist residency TEMI, Daejeonk, Korea
INFINITE REPETITION / 无限循环, IINNOO gallery, Shang-hai, China
2018 集合生命 / Life Continuous, NICOLAS G. HAYEK CENTER | THE SWATCH GROUP, Tokyo, Japan
Under the road / Life Continuous, MOHA ART STUDIO, Ulsan, Korea
2017 The World Ⅳ / アレクサンダーキャッスル、セルラッキアス美術館、マンッタ、フィンランド
2016 劣る者の楽園 / ウナックトーキョー
彼女からの手紙には「Yes」とだけ書かれていた。、 / アートリーグギャラリー、サンクトペテルブルグ、ロシア
Cellular” / WTA – Werner Thöni Artspace, Barcelona, Spain
2015 世界を変える意志 / ギャラリー懐美館(なつみかん) 代官山
五度目の大絶滅の後 / ウナックトーキョー
2014 OM / Ouchi gallery, New York, USA
「み」展 / ギャラリーcoen
2013 自己受容と自己治癒の美術 / ウナックトーキョー
──選抜アーティスト・イン・レジデンス──
2019 Hongti Art Center Residency 2019, Busan, Korea(September 1 – November 30)
Artist Residency TEMI, Daejeon, Korea (May 20 – August 16)
2018 ACCR – ODYSSEE ARTIST-IN-RESIDENCY PROGRAM 2018, France (June 14 – July 13)
Danish Art Workshops, Copenhagen, Denmark (May 23 – June 13)
2017 Swatch Art Peace Hotel, Shanghai, China (November 20, 2017 – May 20, 2018)
SERLACHIUS MUSEUMS Mänttä, Finland (September 1 – October 31)
Aboa Vetus & Ars Nova, Artist in Residence -program, Turku Finland(March 15 – May 15)
2016 NCCA Art Residence Kronstadt, St Petersburg, Russia (April 4 – 26)
──受賞歴──
2024 ART SHODO AWAJISHIMA, 奨励賞受賞, 日本